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2025/12/01妊娠中って歯科検診を受けた方がいいの?
妊娠中に歯科検診を受けた方がよいことを知っていますか?
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や体調の変化で虫歯や歯周病などのトラブルが起こりやすく、虫歯菌や歯周病菌が体内に入ってしまうと出産に悪影響を及ぼすことが知られています。
このブログでは、妊婦さんのお口にいるかもしれない虫歯菌や歯周病菌が出産に及ぼす影響をご説明します。
妊婦さんの口内環境はどう違うのか
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ホルモンバランスや体調の変化で口腔環境も変化する
妊娠中は、女性ホルモンであるエストロゲンが大量に分泌されます。歯周病菌であるプレボテラ菌は、エストロゲンを栄養源とするので、妊娠中は活発になり歯肉炎や歯周病になりやすくなります。 また、つわりの影響でしっかり歯磨きができない、1度に食べられる食事量が少なくなるため頻繁に少量の食事を食べるようになり、口の中が不衛生になりがちです。 つわりによる胃酸の影響や、すっぱいものを食べたくなり口の中が酸性になりやすいといったこともあります。 このように妊娠中は、普段と比べると口の中の衛生状況が悪くなりやすい状態です。
妊娠中に虫歯や歯周病になってしまうと・・・
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早産のリスクが高まる
妊婦が歯周病になると、妊娠37週未満での出産である早産のリスクが高くなります。歯周病による炎症が広がると、炎症を抑えようとプロスタグランジンという物質の分泌が促進されます。プロスタグランジンは、子宮収縮作用もあるため、分泌が促進されると分娩時と同じように子宮収縮が促されて、早産のリスクが高まるといわれています。 -
低体重児出産の可能性が高まる
妊娠中に虫歯や歯周病になると、早産による低体重児出産の可能性が高まります。低体重児出産とは、体重が2,500g未満で生まれた新生児のことです。 低体重児は、呼吸が上手にできない、抵抗力が弱く感染症になりやすい、脳に障害が出やすい、中年以降に糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすいといわれています。
当院では妊婦歯科検診を無料で実施しています
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ホルモンバランスや体調の変化で口腔環境も変化する
妊婦が歯科検診を受ける時期は、妊娠5か月〜7か月の安定期がおすすめです。この時期ならば、虫歯や歯周病が見つかったとしても、治療を受けることができます。理想は、妊娠前に歯科検診を受けて、必要な治療は早めに済ませておくことです。 妊娠中に治療が出来なかったという方は、産後に落ち着いたら治療を受けましょう。 また、虫歯菌は親から赤ちゃんに唾液を介して移るので、赤ちゃんの口の中の健康を守るためにも産後検診を受けて、虫歯や歯周病の検査を受ける方が良いです。 当院では、産前産後の口腔ケアとして妊婦歯科検診を無料で実施しております。虫歯や歯周病の検査だけでなく、ブラッシング指導や妊娠中や産後に気をつけて欲しいことなどのアドバイスをしているので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
妊娠中の歯科検診の重要性について紹介しました。妊娠中の歯科検診は、生まれてくる赤ちゃんのためにとても重要なことです。これまで定期的に歯科検診を受けてこなかったという方も、妊娠中は生まれてくる赤ちゃんのためにも、気を付けて受けてみてはいかがでしょうか。 妊娠中の歯科検診についての質問や悩みがある方は、福岡市にあるみさきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。赤ちゃん、妊婦さんの健康を守るサポートができればと思います。


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